無能な上司 ピーターの法則 ローレンス・J・ピーター著

読書記録

使えない上司が多すぎ?当たり前です

おすすめな人

・無能上司にイライラしている人

個人的読書難易度【★★☆☆☆】

原著が1960年代でかつ邦訳しているのでなので、少し言い回しが古めかしい部分を除けば読むには困らないレベルの本です。

なぜ読もうと思ったのか

「本を読む人だけが手にするもの」(藤原和博著)で紹介されていたので

優秀なプレーヤーは優秀な指導者にはなるとは限らない

普段仕事をしていても、

なんでこんなマネジメントも何もできない屑が管理職の地位にいるんだろう

と思うことが多々あります。

逆にあーこの人は優秀だなぁと思う人が昇進して新たな職制に就いた途端、

あれ?あの人キレッキレだったのに、昇進してから意味不明なムーブしてるんだろう?

と思うことも1度や2度ではありません。

その違和感はこのピーターの法則を読めばすっきりします。

というのも

昇進が止まった人(無能化した人)=その1個下の役職が適任であった証拠

という一つの法則が辛辣に書かれています。

なので例えばプレーヤーから課長になった途端無能になる人は、プレーヤーが最適なポジションだった。

課長から部長になった途端無能になった人は課長が最適なポジションだった。

※実際には人事の都合でその法則に則らないで無能がトントンと昇進する場合もあると思いますが。

なので、無能な上司は言ってしまえば分不相応な役職に就けられた被害者なのです。

なぜならその一個下の職制が適任だったのですから。

ただし、ここで人事のジレンマが生じます。

そのポジションでキレッキレな人を昇進させない理由がないからです。

ただし、その人がどこで無能になるのかはわからないので、課長や部長で無能化する可能性も多分にあります。

極論、本当に優秀な人が行きつく先は社長やそのような経営陣の職制です。

じゃあどうすればよいのか。

いい意味での降格制度を設ける(無理)

そのポジションで無能化するということはその一個下の職制では有能だったわけですから、その有能だったポジションに戻すことで、その人の強味を存分に発揮できるわけです。(無理)

という、この実情と組織の人事制度のジレンマを歯がゆく書いています。

1960年代に執筆された本が、60年経た今でも通用する考えであるということに驚きとともにもうどうしようもないことと諦めがつきます笑

無能な上司にイライラするのはしょうがないです。

ただ、ピーターの法則を知っておけば、「あぁ、もう打ち止めなんだな」とちょっと哀れみの目で見てあげると、こちら側も幾分同情心が生まれて来るかもしれません。

まぁイライラしますけど。

今日もあざました。

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