なぜ自分の頭で考えることが大事なのか「あの戦争はなんだったのか」【保坂 正康著】 

読書記録

日本人は自国の戦争を何も知らない

どんなひとにおすすめか

・歴史のことを勉強したいという人

・太平洋戦争に興味がある人

・学校では教えてくれない戦時中の日本の内情を知りたい人

個人的読書難易度【★★☆☆☆】

活字アレルギーがなければ問題なく読める一冊
歴史教科書的な側面もあるので、多少漢字が多い感覚なので普段本を読まない人はそこが疲れてしまうかも。

なぜ読もうと思ったのか

日本人の教養として、日本における太平洋戦争というものがどのようなものだったのか知りたかったので購入。

日本人は自分の国で起きた戦争を知っているようで全く知らない

太平洋戦争での悲劇や、今も続く憲法9条の問題。

戦争反対の言葉は普段メディアで目にすることは多い。

終戦の日に近づくにつれてそういった特集が組まれるけど、中身は戦争の悲惨さなどにフォーカスし、そもそも何故そんな悲惨な状況になったのかという原因フォーカスしている番組はほぼない(知らんだけかもしれんけど)

学校の教育においても本来なぜ日本はそのような道を歩んでしまったのかという部分にフォーカスするべきなのに、起きた事実を羅列しさらっと終わり、特に深堀もしない。(今は知らんけど、少なくとも僕が小中学生だった20年前は)

この本を読めば、

・いかに無謀な状態で戦争に突入していったのか

・戦争中、意思決定をする上層部が如何に統率がとれていなかったのか

歴史の教科書には書いてなかった目をそむけたくなる実情がいやというほど書き連ねられています。

この本を読んだ直後のあくまで個人的な感想としては、

こんな奴らのために大多数の人が犠牲になったのか

という率直な思いです。

今、アメリカが世界の覇権国を降りて一つの超大国になろうとしているのかなと僕は考えているのですが、地政学的に見ても日本はアメリカと中国の関係上重要な場所に位置しています。

読書をしていると、今の世界のトレンドはグローバルサウスやBRICSといった方向へシフトしつつあると自室にいながらも感じます。

しかし、TVなどではそのような雰囲気は全く見せず、あくまで世界の中心はアメリカと欧州であるかのように情報を発信し続けています(トランプ関税がここまで市場への影響力がでかいとは思ってませんでした。やはりアメリカは覇権国ではないにしろ超大国と改めて実感しました。)。

何を言いたいかというと、この情報に満ちた社会においてもただ受け身で情報を受け取っているだけでは、結局は戦時中のように情報統制されて、無謀な戦争に挑まなければならなかった一般市民になってしまうとういうことです。

この本は戦争で起きた事実から、いかに自分で考えることの大事さを痛感させられる本です。

今日もあざました

コメント

タイトルとURLをコピーしました