本を読む人だけが手にするもの 藤原和博著 本を読む=その人の経験を買うということ

読書記録

本を読む=その人の経験を買うということ

どんな人におすすめ

・これから読書をしたいと思っている人

本を読む人だけが手にするもの (ちくま文庫 フー29-14) [ 藤原 和博 ]

価格:902円
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感想(1件)

個人的読書難易度【★☆☆☆☆】

すらすら読めます

「なぜこの本を読もうと思ったのか」——読書がくれた視野の広がり

何か自分に【厚みを持たせたい。
そんな漠然とした思いが、ここ最近ずっと心のどこかにありました。

「自分の考え方や視点をもっと豊かにしたい。でも、何から始めればいいんだろう?」
そう迷っていたときに、ふと書店で目に入った一冊の本。そのタイトルに惹かれて、気づけば手に取り、購入していました。

なぜ読書は素晴らしいのか

僕たちは、自分の考えを「自分の意志で持っている」と思いがちです。
けれど実際には、育ってきた環境や身の回りの人間関係が、思考の土台に大きな影響を与えていると思います。

アインシュタインの言葉に、こんなものがあります。

「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」

この言葉が示すように、僕たちの“当たり前”や“正しさ”の多くは、実は周囲の環境に由来しているのかもしれません。

社会人になると、視野は狭くなりがち

社会人になると、日常の大半を「職場」という限定的なコミュニティの中で過ごすことになります。
気がつけば、その会社の風土や価値観が、自分の考え方の中心になってしまう。
良くも悪くも、それが大人としての「常識」になってしまうのだと思います。

そんなときにこそ、「読書」という行為が本当に力を持ってきます。

読書とは、他人の経験を【買う】こと

本を読むということは、ある意味で「その人の経験を買う」ことでもあります。
しかも、普段なら絶対に会うことができないような人の考え方や価値観を、たった数千円、飲み会一回分の費用で学ぶことができる。

もちろん、飲み会で愚痴をこぼしたり、誰かの悪口で盛り上がったりするのも、たまには必要でしょう。
でも、そればかりではやっぱりもったいない。
同じお金を使うなら、自分の思考や価値観に投資できる“読書”の方が、ずっと建設的な時間の使い方だと感じるようになりました。

読書が教えてくれた、視野の狭さと広がり

正直に言えば、僕は自分のことを「そこそこ俯瞰して物事を見られる人間」だと思っていました。
でも読書を続けているうちに、「自分は思っていた以上に、狭い世界の中で生きていたんだな」と痛感するようになったんです。

そして今では、「この人、管理職として大丈夫かな?」と思う相手がいるとき、
その人が読書をしているかどうかが、一つのバロメーターになっているくらいです。

最後に

本は、誰かの人生の知恵や苦労、そして思考の結晶です。
読書を通じて、僕たちはそれを【自分の思考】として取り入れることができる。

一冊の本が、自分の見ている世界の地図を塗り替えてくれる。
そんな読書の力を、これからも大切にしていきたいと思います。

今日もあざました

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