![]() | [新装版]ピーターの法則 「階層社会学」が暴く会社に無能があふれる理由 [ ローレンス・J・ピーター ] 価格:1540円 |

こんな人におすすめ
- 無能な上司にイライラしている
- 昇進=有能ではないと感じている
- なぜ組織にダメな上司が多いのか理由を知りたい
無能な上司にストレス限界。そんなときに読んだ一冊
実は最近、うちの職場に新しい上司がやってきました。
しかしその人が、まさに「仕事のできない上司のテンプレ」
具体的には:
- 部下を信用せず、すべての業務を細かくチェック
- 成果と関係ない部分にばかり執着
- 知識を披露したいオーラがすごく、議論が脱線しがち
- 小言が多く、周囲の空気がなる
とくにうちの組織はこのようなタイプの管理職が異常に多い気がします。
正直なんでこんな産廃が量産されるんだろうと考えていた時にこの本に出会いました。
『ピーターの法則』とは?要約と基本の考え方
人は有能である限り昇進し続け、無能になるまで昇進してしまう。
1969年にローレンス・J・ピーターが提唱した組織論で、現代でも多くの企業に当てはまる現象です。
ポイントはここ:
- 昇進が止まったということは、その役職が「能力の限界」
- その一個下のポジションが最適だった可能性が高い
- 結果として、無能な上司が量産される構造ができあがる
プレーヤーとマネージャーは別物
よくある誤解が「有能なプレーヤー=有能な管理職」だと思い込むこと。
実際、以前職場で優秀だった人が昇進してマネジメント職に就いた途端、
「え?あの人、優秀だったのに昇進した途端なんかおかしくなった?」
というケース、あなたの周りにもありませんか?
まさにそれがピーターの法則が発動した瞬間です。
無能な上司もある意味“被害者”
「なんであんな無能が管理職なんだ!」と憤るのは自然ですが、ピーターの法則を知ると少し見方が変わります。
実はその人も、
- 一個下のポジションでは優秀だった(はず)
- 組織のルールに従って昇進してしまった
- でも、新しい職務には適性がなかった
つまり、昇進が“無能化”の引き金になっただけなんです(多分)。
組織に必要な仕組みとは?
理想的には…
- 降格がキャリアのマイナスとならない柔軟な制度
- マネジメント適性を昇進前に見極める仕組み
- プレーヤーとして輝けるキャリアパスの用意
しかし、現実には昇進=評価という文化が強く、ピーターの法則を打破するのは簡単ではありません。
なぜならこの本は60年以上前に執筆された本であるのにも関わらず、令和のこの時代に通用する本であるということ自体がそれを物語っています。
無能な上司への見方が変わるかも
この本を読んでから、例の新しい上司に対して
「ああ、この人、もう昇進打ち止めなんだな。ある意味で被害者なのかも…」
「仮にその上に昇進したとしても、ポストが空いてたんだなぁ」
としか思わなくなりました。
もちろん、今でも的外れな命令にはイラッとします(笑)
でも、怒りや不満を“構造の問題”として理解できたことは、自分の中で大きな変化でした。
まとめ:『ピーターの法則』は職場の理不尽に効く一冊
- 「なぜ職場には無能な上司が多いのか?」
- 「どうしてあの人が管理職なのか?」
- 「優秀だったあの人が急におかしくなった理由」
そんな疑問や違和感にモヤモヤしている人は、ぜひ一度『ピーターの法則』を読んでみてください。
60年前に書かれたとは思えないほど現代にも通じる、鋭くてちょっと笑える一冊です。
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今日もあざました。
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